俺様外科医に求婚されました



うわぁ…寒っ。

病院を出てほんの数歩歩いたところで、あまりの寒さに私は思わず肩をすくめた。

白い息が、目の前にふわっと広がる。


一体今の気温は何度なんだろう。
芯から冷えるような痛い冷たさ。体感的には氷点下に感じる。
今夜は極寒という言葉が相応しい。

カバンから手袋とスマホを取り出し天気予報のアプリを起動させると、私は現在の気温を確認した。


「そりゃこんなに寒いわけだ…」


画面を見つめながら一人でそうかと納得する。
今の気温はまだ午後7時にもなっていないのに氷点下2度だった。

カバンにスマホを入れた私はせっせと手袋をはめる。

これがあるのとないのとでは全然違う。
凍てつくような指先が、少しだけマシになった。


早く帰ってお風呂に入ろう。
とりあえず湯船で温まってぬくぬくしたい。

足早に歩き出した私は冬空の下、駅に向かって急いだ。


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