俺様外科医に求婚されました
布団を敷いて、ゴロンと倒れるように横になった。
真っ暗な部屋で天井を見つめながら、今日も思う。
明日が来ないでほしい。
このまま時間が止まってほしい。
巻き戻せるなら、時間を巻き戻したい。
不安なんてなかった昔に…戻りたい。
ふぅ、と息を吐き、そっと目を閉じかけていた。
だけど、その時。
ブーッブーッと響いてきた振動に、パッと目が開いた。
音の先に目を向けると、カバンに入れっぱなしにしていた携帯電話が震えているようだった。
すぐにカバンから携帯を取り出した。
液晶画面を見ると、メッセージがひとつ届いていた。
送ってきた相手を確認すると、それはさっき別れ際に連絡先を交換したばかりの大和先生……いや、諒太からのものだった。
‘‘明日まで我慢するつもりだったけど待てなかったから送ってみた’’
…何だそれ。
短い一文に、思わず顔がほころぶ。
そして続けて送られてきた文字を見ると、自然と笑みがこぼれた。
‘‘さっきまで一緒にいたのに、もう理香子に会いたいよ。これはかなりの重症だな’’
ジッと液晶画面を見つめて、私はふぅと息を吐く。
なんだかホッとした。
安心していた。
ついさっきまで、不安で押しつぶされそうで。どんよりと曇りかがっていた胸の中。
そこに、光が射し込むようだった。