俺様外科医に求婚されました
相沢…先生?
わ!もしかして脳神経科の先生?
っていうか、大和諒太もルックスはパーフェクトだけど、この先生も相当じゃない?
って…今はそれどころじゃない。
先生ってことは…そう思った瞬間、私は咄嗟に小野さんの後ろで同じように頭を下げた。
「おはよう。広田先生見なかった?」
「広田先生なら第二診察室にいらっしゃいますよ」
「お、サンキュ。と…後ろの子は、その制服ってことはもしかして小児ホスピスからきた看護助手の望月さん?」
へっ⁉︎どうして私の名を。
突然の言葉に私は返事も出来ずに固まってしまった。
「そうですよー、相沢先生お詳しいんですね」
「ははっ、まぁな」
「今から一緒に手術センターの方に行って案内してくるんです」
「そうか。あ、申し遅れました。僕は脳神経科、外科医の相沢です。よろしく」
突っ立っていた私に相沢先生はそう言うと右手をサッと差し出してきた。
つまり、握手ってこと⁉︎
「あっ、も、望月理香子です。よろしく…お願いいたします!」
握手を交わしながら私はもう一度深く頭を下げた。
「なかなか握力強いな」
「えっ⁉︎」
見上げると、至近距離でクスッと笑う相沢先生と目が合った。
「もしかして緊張してる?手にすっげー力入ってる」
「す!すみません!」
慌てて手を離すと、相沢先生は今度はハハッと大きく笑って。
「まぁ、とにかく今日から頑張ってね。じゃあまた」
爽やかにそう言うと、あっという間に立ち去っていった。