俺様外科医に求婚されました



「相沢先生かっこいいでしょ」


呆然としていると、小野さんが隣で小さく囁いた。


「諒太先生派の方が7:3…いや、8:2で多いんだけど、私は断然相沢派なんだよね」


少し照れくさそうにつぶやいた小野さんは私の腕に自分の腕を絡ませると、階段をゆっくりと登っていく。


「望月さんは?どっちかっていうとどっち?」

「へっ?私?私は…」


そんな質問されても困ると思った。
ルックスは二人とも抜群に良いけれど、まだ中身がどんな人なのかもわからないわけで。

いや、でも大和諒太が職権乱用するような自分勝手なお坊っちゃまだってことだけはわかっている。


相沢先生の方は、話し方は柔らかいというか、優しそうな印象だった。

どちらかといえば相沢先生の方が……と思ってみたけれど。


「私は…」


どういうわけか、考えたくもないのに大和諒太の方が頭に何度も浮かんできた。

だけど私は絶対にそれだけは認めたくなくて。


「どっちも、全く好みではないです」


小野さんに、淡々とそう答えた。


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