俺様外科医に求婚されました
「お!早速、お疲れ様の出迎えにでも来てくれた?」
聞き覚えのある声と、目の前でマスクを取ったその顔を見た私は、思わず一歩二歩と後ずさりしてしまった。
…大和諒太だ。
「お疲れ様です、諒太先生、相沢先生」
小野さんがそう言ったので、私も慌ててお疲れ様です、とだけ口にした。
隣にいるのは相沢先生?
目元しか見えないとよくわからなかったけれど、そっとマスクを外した姿を目にすると、朝に見たあの先生と同じ顔で、ようやく誰なのかが判別が出来た。
「おい」
と、その時いきなり至近距離に顔が迫ってきて、私は驚いて目をパチパチさせた。
え?視界が…顔。
「な!何なんですか⁉︎」
「何なんですかじゃないだろ、何で俺じゃなくて相沢のこと見てんの?」
「はい⁉︎」
「よそ見は禁止。俺以外見るな」
「何言ってるんですか⁉︎私は大和先生とは何でもないじゃないですか」
「ん?まぁ、今のとこはな」
今のところは?
まるで、これから先は何かあるみたいじゃない!