俺様外科医に求婚されました
だけど、そんな静まり返った空気を壊すように隣から笑い声がして。
「なぁ。それは、俺がカッコイイ人だと思われてるって捉えていいの?」
ニヤリと笑いながら、そう聞かれた。
「…やっ、だから…その…」
カッコイイ人かカッコよくない人かで言えば、この人は完全に前者の方だ。
それは、初めて病院の廊下で出会った時からわかっている。
高身長で、スタイルも抜群。
手足は長いし、男らしい逞しい肩幅も、切れ長の目も綺麗な鼻筋も。
「もう酔ってきたか?顔が赤いぞ」
ニッと笑った時に見える白い歯も、口角の上がった口元も。
あぁ…マズイ。
チャラい感じ以外は、やっぱりパーフェクトだ。
「カッコイイ男と付き合って浮気された過去でもあるのか」
ジーッと見られている視線を感じた私は、俯いたまま口を開く。
「…あるから、懲り懲りなんです」
「でも、それはそいつがたまたまそういう男だっただけだろう」
「…えっ」
「俺はそういう男じゃない。カッコイイけど、誠実だ。彼女がいたらよそ見なんてしないし、真っ直ぐ一途に、大事にする」
カッコイイけど、なんて。
余計な一言さえなければもっといいのに。
自分でサラッと言ってしまうあたりが、この人らしい。