俺様外科医に求婚されました
ぞろぞろとお店から出た私達は、店前で一旦足を止めると自然と輪になるように向き合っていた。
「あの…ごちそうさまでした」
会計を済ませてくれていた大和諒太にひとまずお礼を言うと、あとの二人も私に続いた。
「ごちそうさまでした!」
「ごち。次回は俺が出すよ」
「えっ⁉︎次回って、またこの四人でごはん行けるかもってことですか⁉︎」
「え、あぁ。また是非」
相沢先生がそう言うと、小野さんは満面の笑みで嬉しそうに笑う。
すると、次の瞬間。
「俺は、四人よりも二人の方がいいけど」
…と、大和諒太にいきなり肩を抱かれた。
「なっ?二人の方がいいよな?」
「何言ってるんですか…私は…四人の方が安全だし、二人よりも四人の方がいいです」
「ははっ、本当冷たいよな。俺のことキライ?」
隣から私を見下ろす大和諒太は、ふわりと私の髪に触れた。
するとその瞬間、おかしなことが起きた。
不思議な感覚がトクン…と胸の中に落ちるように響いたのだ。
な、何…この変な感じ。
「やっ、別に、キライとかじゃないですけど…」
返答に困る質問をされても答えにくい。
「じゃあ、好きってことだな」
そして、答えの捉え方が単純過ぎて…
「それ、プラス思考過ぎません?」
私は思わず、笑ってしまっていた。