自由帳【番外編やおまけたち】

エレベーターの扉が開くと、楽しげな声や音楽で一気に場が華やぐ。
屋上は大きな広場になっており、時折何かしらのイベントが行われているようだ。今日の屋上はスカイアの貸切のようで、受付の周りに幾つかの旗が立てられていた。思ったより沢山の人がいて驚いてしまう。


「あの、いつもお世話になってます、高城株式会社から来ました」

「招待状頂戴します。今日は楽しんでいってくださいね」


受付担当の社員の笑顔にほっとし、会費を手渡す。後は自由に飲み食いしてよいと言われ、ドキドキしながら会場へと入った。

そう、今日は会費を払えば食べ放題飲み放題という夢のような会なのだ!
あちらこちらで名刺交換をしているビジネスマンや、お得意先と思しき人たちのちょっとした会合が目に入る。こういう会も新しいビジネスチャンスに繋がるんだなと妙に感心してしまった。


「お客さま、ラムはいかがですか? 美味しいですよ」


声をかけられた方を見れば、頭にタオルを巻いた男性社員が鉄板で肉を焼いている。会社の一大イベントなのか、調理も社員が行っているのかと目を丸くした。


(美味しそう……)


それなりにお腹が空いていた私は、早速肉の乗った紙皿を受け取った。

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