自由帳【番外編やおまけたち】
エンジンをかけながら、佐々岡さんは言う。
「多めに飲んどけよ。夜中こむら返り起こして後悔するから」
お礼を言って水を口に含むと、意識が少しクリアになった。
「はあ、冷たくて美味しい」
「また寝こける前に、今日はちゃんと家の場所教えろよ」
その言葉でハッと我に返る。
佐々岡さんは、本気でこのまま私の自宅まで送り届けてくれる気だ。さすがにそこまでして貰うのは気が引ける。
「いえ、いいえそんな滅相もない! 前に送ってもらった公園で十分ですっ」
「そんな状態で何言ってるんだよ。さすがに却下」
「でも、本当にあの公園からすぐ近くなんですよ。そこまでしてもらうのも悪いなあって思っ……」
「それは、俺が信用できないから?」
私の言葉を遮るように硬い声が車内に響く。
驚いた私は、勢いよく佐々岡さんの方へ振り向いた。
ハンドルを握るその横顔からは、何の感情も読み取れなかったけれど。
ーーどうしても誤解だけは、されたくなかった。
「信用できない人の車になんか、乗ったりしません!」
「……声、でか」
「多めに飲んどけよ。夜中こむら返り起こして後悔するから」
お礼を言って水を口に含むと、意識が少しクリアになった。
「はあ、冷たくて美味しい」
「また寝こける前に、今日はちゃんと家の場所教えろよ」
その言葉でハッと我に返る。
佐々岡さんは、本気でこのまま私の自宅まで送り届けてくれる気だ。さすがにそこまでして貰うのは気が引ける。
「いえ、いいえそんな滅相もない! 前に送ってもらった公園で十分ですっ」
「そんな状態で何言ってるんだよ。さすがに却下」
「でも、本当にあの公園からすぐ近くなんですよ。そこまでしてもらうのも悪いなあって思っ……」
「それは、俺が信用できないから?」
私の言葉を遮るように硬い声が車内に響く。
驚いた私は、勢いよく佐々岡さんの方へ振り向いた。
ハンドルを握るその横顔からは、何の感情も読み取れなかったけれど。
ーーどうしても誤解だけは、されたくなかった。
「信用できない人の車になんか、乗ったりしません!」
「……声、でか」