君は運命の人でした。
「はぁ、どうしよう」

絶対変な人って思われた。初対面の人にいきなり告白しちゃったんだもん。

こんなとき朱里がいてくれればなぁー……

机に突っ伏しながら私はそんな事を考えていた

午後の授業も憂鬱な気分で過ごした私。
早く家に帰ろ!

走って正門を抜けようとしたその時だった

パシッ……誰かに腕を掴まれた。

「前島つむぎさんだっけ?」

そう私の名前を呼んだのはまさかのあの屋上の男子だった。

そうだ!告白の事謝らなきゃ、絶対迷惑かけたもんな。

「あ、あの」

「これ!つむぎさんのだよね?屋上にわすれていったよ」
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