求めよ、さらば与えられん
目を開けて笑って見せると、ロッシ先生の目尻に深い皺が入った。



「ロッシ先生、旅を辞めてまで私に色々と教えてくれてありがとうございます」

「弟子なんぞ取るつもりはなかったんだがね。 ビーチェの熱意に負けてしまった」

「あははっ、先生を後悔させないくらい優秀な弟子になってみせます!」

「もう十分優秀な弟子だよ。 ビーチェ、自信を持ちなさい。 そしてどんな時も目を背けず、目の前の人たちと向き合いなさい。 そうすれば自ずとするべき事が分かるから」

「はい、ロッシ先生」



心から尊敬する師。命を預かる者としての責任を厳しくも愛を持って教えてくれた。私はいつか師であるロッシ先生を超えたい__心の底からそう思う。


何やら教会の中が騒がしくなってきた。ロッシ先生と顔を見合わせた。何かあったのかな?


先生と教会の中に入ると、軍服を纏った人たちが目に飛び込んできた。


あの胸の紋章……マクブレイン国!?敵国の軍人が何故ここに!?



「ピンクの髪に黄金の瞳……ベアトリーチェ王女だな?」



漆黒の髪と瞳。まるで全てのものを拒絶しているかの様だった。あまりの鋭い視線に息を呑んだ。





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