求めよ、さらば与えられん
暫く歩みを進めていると、メイドさんや執事さんが多くなってきた。この辺りは王子たちが使っている部屋がある。
テラスに続くガラス扉を開けてもらい外に出ると、誰かがお茶していた。
あの眼鏡は……。
「ルネ王子、ベアトリーチェ殿をお連れいたしました」
「ありがとう」
天使のような微笑みが眩しい!その横に立っている眼鏡さんの表情は相変わらず厳しいけど……。
「どうぞ、掛けて」
「え、あ……」
戸惑っていたらメイドさんが椅子を引いてくれた。座らないわけにもいかないので、大人しく椅子に座った。
「紅茶にミルクと砂糖は入れられますか?」
「は、はい。 お願いします」
こんな風に甲斐甲斐しくされる事ってないから緊張する。手汗半端ない。
メイドさんは飲み物を用意するとスッと端に避けた。
「昨日はありがとう」
「え?」
「ちゃんとお礼を言えてなかったから……手は大丈夫?」
「はい、ご心配頂き有難うございます」
良い子!こんな弟がいたら溺愛しちゃって大変かもしれない。
「ご挨拶が遅れました。 わたくしルネ王子の補佐官を務めます、ゴルチエと申します。 先日はルネ王子をお守り頂き有難うございました」
なんだろう。お礼を言われてるはずなのに感じるこの威圧感。怖いんですけど、この人。
「初めまして、ベアトリーチェと申します。 咄嗟に体が動いただけですのでお気になさらずに……」
微妙な空気に耐えられず、視線を落として紅茶を飲んだ。
美味しい!流石は王子が飲む紅茶なだけある。
「ねぇ、ベアトリーチェはジーン兄様とはどういう関係なの?」
っ!?
思わず紅茶を吹き出しそうになる。
「ど、どういう関係と仰いますと!?」
「ジーン兄様とあんな風に話す人ってあんまりいないから気になって」
やってしまった。いつもの調子で話しちゃったけど、王子に対してタメ口であんな無礼な態度取るなんて、側から見たら変だよね……。
テラスに続くガラス扉を開けてもらい外に出ると、誰かがお茶していた。
あの眼鏡は……。
「ルネ王子、ベアトリーチェ殿をお連れいたしました」
「ありがとう」
天使のような微笑みが眩しい!その横に立っている眼鏡さんの表情は相変わらず厳しいけど……。
「どうぞ、掛けて」
「え、あ……」
戸惑っていたらメイドさんが椅子を引いてくれた。座らないわけにもいかないので、大人しく椅子に座った。
「紅茶にミルクと砂糖は入れられますか?」
「は、はい。 お願いします」
こんな風に甲斐甲斐しくされる事ってないから緊張する。手汗半端ない。
メイドさんは飲み物を用意するとスッと端に避けた。
「昨日はありがとう」
「え?」
「ちゃんとお礼を言えてなかったから……手は大丈夫?」
「はい、ご心配頂き有難うございます」
良い子!こんな弟がいたら溺愛しちゃって大変かもしれない。
「ご挨拶が遅れました。 わたくしルネ王子の補佐官を務めます、ゴルチエと申します。 先日はルネ王子をお守り頂き有難うございました」
なんだろう。お礼を言われてるはずなのに感じるこの威圧感。怖いんですけど、この人。
「初めまして、ベアトリーチェと申します。 咄嗟に体が動いただけですのでお気になさらずに……」
微妙な空気に耐えられず、視線を落として紅茶を飲んだ。
美味しい!流石は王子が飲む紅茶なだけある。
「ねぇ、ベアトリーチェはジーン兄様とはどういう関係なの?」
っ!?
思わず紅茶を吹き出しそうになる。
「ど、どういう関係と仰いますと!?」
「ジーン兄様とあんな風に話す人ってあんまりいないから気になって」
やってしまった。いつもの調子で話しちゃったけど、王子に対してタメ口であんな無礼な態度取るなんて、側から見たら変だよね……。