【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
「つかぬことをうかがいますが、たしか元恋人の橘さまとは……。あっ、突っ込んだお話で申し訳ございませんっ! 雅副社長から少々うかがっておりまして。橘さまとよりをもどされるとか」
「いいの。気にしないで。隠すことでもないから。結論からいうと橘さんとも復縁する気はないの。ちゃんと橘さんにも無理って伝えたし」
「どうして、また?」
唐澤さんは不思議そうに私を見る。
私はかいつまんで橘さんとの経緯を説明した。橘さんが部下と深い関係になり、彼女が妊娠したこと、結婚話がでたこと、流産したこと、結婚の話もなくなったこと。橘さんには彼女のそばにいてほしいと願ったこと、などを。
納得してくれたのか、深くうなずいてくれた。ことに彼女を支えてほしいというところに関しては瞳をうるうるとさせて。
「つまりは橘さまと復縁するつもりで雅副社長と別れたわけではない、ということでございますね?」
「そうね」
「橘さまの彼女、という言い方でよいでしょうか、その彼女のことを考えての決断、ということでございますね?」
「そう」
「ではなぜ、雅副社長とお別れされたのですか? 橘さまと復縁されないなら雅副社長と別れる必要はなかったわけですよね?」
「それは……まあ、いろいろ」
「いいの。気にしないで。隠すことでもないから。結論からいうと橘さんとも復縁する気はないの。ちゃんと橘さんにも無理って伝えたし」
「どうして、また?」
唐澤さんは不思議そうに私を見る。
私はかいつまんで橘さんとの経緯を説明した。橘さんが部下と深い関係になり、彼女が妊娠したこと、結婚話がでたこと、流産したこと、結婚の話もなくなったこと。橘さんには彼女のそばにいてほしいと願ったこと、などを。
納得してくれたのか、深くうなずいてくれた。ことに彼女を支えてほしいというところに関しては瞳をうるうるとさせて。
「つまりは橘さまと復縁するつもりで雅副社長と別れたわけではない、ということでございますね?」
「そうね」
「橘さまの彼女、という言い方でよいでしょうか、その彼女のことを考えての決断、ということでございますね?」
「そう」
「ではなぜ、雅副社長とお別れされたのですか? 橘さまと復縁されないなら雅副社長と別れる必要はなかったわけですよね?」
「それは……まあ、いろいろ」