【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
「とーにーかーくーつ! 藍本さんっ、詳しい話はお昼にうかがいます。いいですねっ!」
気迫のある武田さんの声に、すみません、と小さくなって答えてしまった。私は悪くないのに。
私も担当の内科医院と歯科医院に念のため連絡した。もし気が変わるようなことがあれば連絡くたさい、と。そしたらブライアントホテルからの援助が水に流れたので、ぜひ駅前再開発のテナントに加えてほしい、と言われた。
ヒトって現金だ、と思ったけれど、こちらにもどってきてくれてありがたい。ほっと胸をなで下ろす。
ということは。
二階堂氏の妨害工作が解除された、となれば、雅さんは咲希さんとの婚約を承知した、ということだ。私はそこでまた深くため息をついた。これで雅さんとは終わりなんだ、って。
*―*―*
そうこうして、お昼。「藍本さんっ! いきますよっ!!」と二の腕をがっしりとホールドされ、私はいつものカフェに連れ出された。あまり食欲もないけれど、武田さんに心配させたくなくて、本日のパスタを注文した。武田さんは早く話をしたいのか、同じものを!、とスタッフに注文して私を睨む。
気迫のある武田さんの声に、すみません、と小さくなって答えてしまった。私は悪くないのに。
私も担当の内科医院と歯科医院に念のため連絡した。もし気が変わるようなことがあれば連絡くたさい、と。そしたらブライアントホテルからの援助が水に流れたので、ぜひ駅前再開発のテナントに加えてほしい、と言われた。
ヒトって現金だ、と思ったけれど、こちらにもどってきてくれてありがたい。ほっと胸をなで下ろす。
ということは。
二階堂氏の妨害工作が解除された、となれば、雅さんは咲希さんとの婚約を承知した、ということだ。私はそこでまた深くため息をついた。これで雅さんとは終わりなんだ、って。
*―*―*
そうこうして、お昼。「藍本さんっ! いきますよっ!!」と二の腕をがっしりとホールドされ、私はいつものカフェに連れ出された。あまり食欲もないけれど、武田さんに心配させたくなくて、本日のパスタを注文した。武田さんは早く話をしたいのか、同じものを!、とスタッフに注文して私を睨む。