【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
それにこの勢いのあるしゃべり方……誰かに似ている。
「あっ、ああ!」
「なんですか、藍本さんっ! あそこにUFOが、とか言ってもごまかされませんよっ!」
「誰かに似てると思ったら。その話し方、唐澤さんに似てるんだけど……」
「そうです! 私、唐澤くんといとこなんです!! 私の母と唐澤くんの母が姉妹で……あ、すみません。ちょっと気を抜くと私、ハイテンションになってしまって。気をつけてたんですけど、藍本さんが副社長と別れたって聞いて、つい」
「そうなの。世間って狭いね」
「この会社も和也く……唐澤くんから勧められて受けたんです」
「ふうん……ということは?」
唐澤さんといとこ? 彼女の話しぶりだとそこそこ連絡を取り合ってるような親しいいとこっぽい。ということは、唐澤さんは雅さんの側近で、その側近のいとこが武田さんで……?
「だから雅副社長の動向は私も把握してるんです」
「ええっ、それって唐澤さんが個人情報もらしてるってこと?」
「まあ、それはゼロとは言いませんけど。でも向こうだって藍本さんの動向を知りたがっててですね」
「ちょっと待って。どうしてそんなこと必要なの?」
「雅副社長はずっと前から藍本さんをご存じなんです。以前の駅前再開発のときからずっと」
「そんなに前、から?」
「でも雅副社長、藍本さんに声をかけたくても基本的に海外在住でしたから声をかけ損ねてるうちにいつの間にか恋人がいて」
「あっ、ああ!」
「なんですか、藍本さんっ! あそこにUFOが、とか言ってもごまかされませんよっ!」
「誰かに似てると思ったら。その話し方、唐澤さんに似てるんだけど……」
「そうです! 私、唐澤くんといとこなんです!! 私の母と唐澤くんの母が姉妹で……あ、すみません。ちょっと気を抜くと私、ハイテンションになってしまって。気をつけてたんですけど、藍本さんが副社長と別れたって聞いて、つい」
「そうなの。世間って狭いね」
「この会社も和也く……唐澤くんから勧められて受けたんです」
「ふうん……ということは?」
唐澤さんといとこ? 彼女の話しぶりだとそこそこ連絡を取り合ってるような親しいいとこっぽい。ということは、唐澤さんは雅さんの側近で、その側近のいとこが武田さんで……?
「だから雅副社長の動向は私も把握してるんです」
「ええっ、それって唐澤さんが個人情報もらしてるってこと?」
「まあ、それはゼロとは言いませんけど。でも向こうだって藍本さんの動向を知りたがっててですね」
「ちょっと待って。どうしてそんなこと必要なの?」
「雅副社長はずっと前から藍本さんをご存じなんです。以前の駅前再開発のときからずっと」
「そんなに前、から?」
「でも雅副社長、藍本さんに声をかけたくても基本的に海外在住でしたから声をかけ損ねてるうちにいつの間にか恋人がいて」