【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
鼻の奥がむずがゆい……。
なにしてんだろう、オレ。こんなことでは咲希さんのお目付役なんて遂行できないじゃないか。転ぶといけないという口実で手をつないだクセにのぼせて鼻血だしたら。
もう、降りた方がいい。こんなお役は。明日にでもボスにお願いして解いてもらおう。
オレは立ち止まって咲希さんの手を離した。
「唐澤さん、大丈夫ですか?」
「は、はいっ! 大丈……いえ、だ、だめかも……しれません……情けないです、唐澤。咲希さまとこんな風に手をつないでいたら鼻血が出てしまいそうで。申し訳ございませんっ!!」
咲希さんに頭を下げる。石畳の歩道に白いミュール、白い足。赤いペディキュア。細い足首。その視界を遮るように差し出された白い手のひら。思わず姿勢を正す。
頬を染めた咲希さん。
「……手、つないでください。鼻血の対処法は私も調べましたから」
「へ? 咲希さま、今、なんと?」
「だから、唐澤さんがいつ、鼻血をだしてもいいように、私……」
「いや、その、それはどういう……」
ドキドキ……。咲希さんがオレのためにそんなことをお調べになった、ということは?
そのときだった。
なにしてんだろう、オレ。こんなことでは咲希さんのお目付役なんて遂行できないじゃないか。転ぶといけないという口実で手をつないだクセにのぼせて鼻血だしたら。
もう、降りた方がいい。こんなお役は。明日にでもボスにお願いして解いてもらおう。
オレは立ち止まって咲希さんの手を離した。
「唐澤さん、大丈夫ですか?」
「は、はいっ! 大丈……いえ、だ、だめかも……しれません……情けないです、唐澤。咲希さまとこんな風に手をつないでいたら鼻血が出てしまいそうで。申し訳ございませんっ!!」
咲希さんに頭を下げる。石畳の歩道に白いミュール、白い足。赤いペディキュア。細い足首。その視界を遮るように差し出された白い手のひら。思わず姿勢を正す。
頬を染めた咲希さん。
「……手、つないでください。鼻血の対処法は私も調べましたから」
「へ? 咲希さま、今、なんと?」
「だから、唐澤さんがいつ、鼻血をだしてもいいように、私……」
「いや、その、それはどういう……」
ドキドキ……。咲希さんがオレのためにそんなことをお調べになった、ということは?
そのときだった。