【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔

「み、みや……び、さ……」


太ももの内側に這われた手。
そこからチリチリと焼けるような刺激が伝わり、背中がぞくりとした。

抵抗する間もなく、雅さんの指先は奥へと到達する。

指の腹が焦らすように付け根だけをなぞる。こそばゆい刺激の間にもキスは続けられて。


「だ……だめ……雅さ……」
「君はこうされると弱い。あの夜もそうだった。身をよじって抵抗するけど、体は正直だ。どんどん熱を持って、肌が染まった。ほら今もそうだろう? ハニー」


性急なキス、愛撫。
荒々しい、とまではいかないけれど、力強くて強引な雰囲気。雅さんってこんな人だった?

そんなことも考えられなくなる。熱い。なのにゾクゾクする。

もう、このまま、流されてもいい……。
私はくったりと体を雅さんに預けた。
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