甘い初恋は、イケナイ最後の恋。



「ん、よく似合ってる」


「……っ」




その微笑みがやけに大人っぽくて色っぽくて顔が熱くなる。




出掛けるのはこれからなのに今からこんな感じじゃ、心臓もたないよ……っ




いつものように大くんに手を握られ隣に並んで歩く。
歩いてる時は他愛ない話で大くんが笑わせてくれたおかけで、緊張せずにいられた。




大くんに案内されて辿り着いたのはおしゃれなカフェだった。




「わ、すごいおしゃれ……っ!」


「ここ結構人気あるんだって。
ラテアートとかやってくれるらしいよ」


「ほんとだ!可愛い!」




メニューにはたくさんの種類のラテアートが載っていて、どれもすごく可愛い。




でも私は……




「ゆあは猫のラテアートだろ?」


「え、な、なんで分かったの!?」


「ゆあは猫好きだから絶対それ選ぶと思ったから」




どうやら大くんには全部お見通しだったらしい。




猫が好きな私は迷わず猫のラテアートを選ぼうとしていた。




セットのケーキも決めると大くんは慣れたように店員さんを呼んで私の分まで注文してくれた。




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