甘い初恋は、イケナイ最後の恋。




やけに慣れてる。
もしかして……




「大くんこのお店来たことあるの?」


「ん、いや?初めて来た」




私の予想は外れた。
てっきり慣れてたから来たことあるのかと思ったのに。




ラテアートがあることも知ってたし。




「じゃ、事前に調べて来たとか?」


「……っ!」




大くんは目を丸くしたかと思えば若干頬を赤くして視線を逸らした。




大くん……?




「…それ言うなよ。
女の子に人気の店とか知らないから……仕方ないだろ。
あー、せっかく慣れた感じ出してたのにな」




私のために調べてここに連れてきてくれたの?




私が喜びそうなお店を探してくれたの?




そう思うと嬉しくてつい口角が上がってしまう。




「大くん、ありがとね?」


「どういたしまして…ってあんまこっち見んな」




照れてる大くんが可愛くて私は店員さんが注文した品物を持ってくるまで頬杖をついて大くんを見ていた。




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