只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
中原の事が終わって久々に美羽と悠哉はゆっくりとしていた。

「美羽、籍と式どうする?」

悠哉がパソコンをいじっている美羽に聞いた。

「んー…、どうしましょう」
「俺は、俺と美羽が会った日を記念日にしたい」
「…あの面接の日ですか」

美羽はあまり乗り気でなかった。

美羽にとっては苦い思い出でしかなく、今でも忘れたいと思っていた。

「うん、だって俺はその時美羽に恋をしたから」

笑顔で答える悠哉に美羽は少し戸惑う。

「考え方はいいです。私もそれには賛成です、しかし…」

美羽の言葉に悠哉は疑問符を浮かべる。

「あの日は本当に恥ずかしくて…」

美羽は両手で顔を覆う。

「じゃあ、俺と美羽が付き合った日とか?」

悠哉はさらに案を出してきた。

(どれくらい考えがあるのだろう…)

美羽はそう思っていた。

でも…、

「それは素敵です!」

美羽はその案に乗った。

「じゃあ、次は記念日いつにする?」

色々と話し合い、悠哉は満足そうに笑った。

美羽もはしゃぐ悠哉を見て微笑ましく思った。

「そっか、じゃあその日は明けとかなきゃね!」

翌日、会社で桃歌に美羽は伝えた。

「本当、色々とありがとうね桃歌」
「ううん、ここまでできるのは親友の特権だからね!」

桃歌は美羽の耳元で「おめでとっ!」と囁くように言った。
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