××夫婦、溺愛のなれそめ
「じゃあ、私行くね。午後の仕事頑張って」
本当はもっと話していたいけど、あまり居座ってもね。
お弁当バッグを持って立ち上がると、レヴィも後に続く。
「気を付けて帰るんだよ。僕の大事な莉子」
ふと肩に手を乗せられたと思ったら、優しく体の向きを変えさせられ、口付けられた。
「ごちそうさま」
満足そうな顔で笑うレヴィ。その満たされた顔を見ていたら、私の方まで胸が温かくなった。
これからも、できるだけお弁当を作ってあげよう。
そう思った。