俺様社長はウブな許婚を愛しすぎる
「今の代表とこのままご結婚されて大川さんが本当に幸せになれるのか、一同僚として心配しております」
実に田中さんらしい言葉に、頬が緩む。
田中さんは私のことを心配してくれているんだよね。……田中さんの気持ちは素直に嬉しい。――でも私は、ずっと片想いしていた人と恋人同士になれて、プロポーズまでしてもらえて。
それだけで十分すぎるほど幸せだ。これ以上を望んだらバチが当たりそう。
なにより灯里ちゃんを大切にする和臣さんだからこそ、私は好きになったのだから。
だから気にしないようにしている。……もしかしたら私は、和臣さんにとって一番ではないのかもしれないということを。
ジッと私を見つめる田中さんに笑顔を取り繕った。
「田中さん、ご心配ありがとうございます。でも私、本当に和臣さんとの結婚に不安なんてないんです。……なので大丈夫です」
伝えても私の様子を窺う田中さん。
少し間が空いた後、彼は「……そうですか」とポツリ呟いた。
実に田中さんらしい言葉に、頬が緩む。
田中さんは私のことを心配してくれているんだよね。……田中さんの気持ちは素直に嬉しい。――でも私は、ずっと片想いしていた人と恋人同士になれて、プロポーズまでしてもらえて。
それだけで十分すぎるほど幸せだ。これ以上を望んだらバチが当たりそう。
なにより灯里ちゃんを大切にする和臣さんだからこそ、私は好きになったのだから。
だから気にしないようにしている。……もしかしたら私は、和臣さんにとって一番ではないのかもしれないということを。
ジッと私を見つめる田中さんに笑顔を取り繕った。
「田中さん、ご心配ありがとうございます。でも私、本当に和臣さんとの結婚に不安なんてないんです。……なので大丈夫です」
伝えても私の様子を窺う田中さん。
少し間が空いた後、彼は「……そうですか」とポツリ呟いた。