繋いだ歌【完結】

「他の人なんて嫌だから。新條真史、うん。真史。僕は真史じゃないと嫌だ」

「……ま、おって……」

「真史は僕の上司じゃないでしょ? だから、敬語はナシ」

「それは出来ません」

「ええ。マネージャー兼お友達になって欲しかったのに」

「……マネージャーは私から社長にお願いしてみます。お友達にはなれませんが、ファンとして貴方を側で支えます」

「はは。貴方を側で支えるって恋人みたい」

「それはお断りですけどね」

「ひどい」


それから、真史は本当に僕のマネージャーになった。
アルバムも出したし、楽曲を人気歌手に提供した。


曲を作ることは純粋に楽しかった。
だけど、それをボカロ以外の誰かに歌われることに段々と違和感を感じ始めていた。


物足りなさ。それはそう簡単に拭えるものではなかった。
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