たぶん、トクベツちがいな恋。


それから、めでたく珠理は高校2年の時に、その片想いを成就させて。今は、初恋だっためごちゃんと、幸せそうに付き合っている。


一時期、珠理が家庭の事情でアメリカに行っていたことがあったけれど、それでも繋がりは切れなかったのだから、2人の想いはホンモノだ。

…それは、俺だけじゃなくて、きっと茶々も同じように思っていると思う。



「じゃあ、早速始めようか!近海くん、たこ焼き機とか出しちゃってもいいかな」

「え? あぁ…。うん、大丈夫だよ」

「おっけ、テーブルに広げちゃうね」


せっせと準備を始める瀬名ちゃんとめごちゃん。


俺も、買ってきた材料を冷蔵庫から取り出すために、台所へ向かった。


包丁は一本しかないから、野菜とタコを切るのは俺の役目。
スーパーで予め買ってきておいた真っ赤なタコを、一口サイズに切っていく。

俺はキャベツも入れたい派だけど、今日の主役がキャベツ入りのたこ焼きが苦手らしいから、今回は入れない。

青ネギを小口切りにして、生地に混ぜ込めばいいだけのシンプルたこ焼きになる予定だ。


珠理とめごちゃんと瀬名ちゃんは、おやつと飲み物を買ってきてくれたらしく、それをテーブルに並べていた。


そんな奴らを背に、黙々と材料を切る俺。


包丁は1つしかないから、俺しか仕事できないのが苦痛。時間がかかってしまう。コイツらが来る前に、切っておけばよかった。


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