たぶん、トクベツちがいな恋。


カシャリと、スマホの画面内に、たくさんのプレゼントに囲まれた珠理をおさめる。

どうしようもなく緩んだ顔。その輝かしい笑顔に、自然と俺の口元も緩んだ。


「お前、顔気持ちわりーよ。ゆるみすぎ」

「え〜?だって、楽しいんだもの!去年できなかったから、尚更!」


“ みんな本当にありがと〜! ” と言いながら、珠理はずっと笑っていた。


そんな珠理を見ながら、やっぱりこのパーティーを毎年開いてきてよかった、なんて自己満足。



…俺は、大切な存在に、ちゃんと光が当たればいいって、いつも思ってる。珠理も茶々も。

大切なものが、守りたいものが、ちゃんとしあわせでいられるのであれば、俺はいくらでも力を貸す。

こいつらが青々と輝く空だとしたら、俺はその色を与える海になる。

俺が、そうしたいと思っていることにも気づかなくていい。ただ、何も知らないで、笑っていればいい。


だって俺は、キラキラと輝く2人のようにはなれないから。同じ男だけど、人間だけど、敵わないことを知っている。劣等感を感じたことがないのかと言われれば嘘になる。

でも、それでも良いと思ってしまうくらい、この2人の存在は大きくて。

…できれば、ずっと繋がっていたい。

そんなことを、考えてしまう。



< 17 / 166 >

この作品をシェア

pagetop