たぶん、トクベツちがいな恋。
その中には、茶々の写真もあって。
「…すげー楽しそう」
思わず、笑顔がこぼれた。
「なに? …あら、茶々じゃない。近海ったら、ヤラシーわねぇ」
「うるせーな。反射的にそう笑っちゃったんだから仕方ねえだろ」
ニヤニヤしている珠理に開き直る。コイツは、俺の好きな人が一応自分の元恋人だって分かってんのだろうか。
そのくらい、珠理と茶々の間には“ キョリ” があるような気がする。気持ちの。
「…それ、茶々には言ってあげないの?」
「……っ、は!?」
思わず、飲んでいた烏龍茶を吐き出しそうになった。突然変なことを言い出した珠理の足先を蹴る。
「茶々のこと好きなんでしょう?そーいうの、もっと言ってあげればいいのに」
「何言ってんだお前…」
ぶっ飛んだ答えに思わず頭を抱える。
「あら、アタシはめごのこと、付き合う前から毎日可愛い可愛いって言ってたわよ!」
「あっそ…」
「めごに嫌な顔されても可愛いって思ったら言い続けてたし、触れたいって思ったら触れてたし、それに…」
「おい、変態じゃねーか。その発言ヤメろ」
そんな真顔で変態チックなことを言わないで欲しい。ほとんどただの惚気じゃねーか。
第一、茶々にそんなことをしたら、一瞬でブン殴られるに決まってる。いや、それ以上の禊がまっているに違いない。
「俺には、そんなことできねーな。お前とは違うんで」
「…何言ってんのよ。今まではキレーなお姉さん方と遊び呆けてたくせに…」
「それは昔の話だろうが」
もう一度、珠理のつま先を蹴った。