たぶん、トクベツちがいな恋。


「…お前はすごいよな」

「ん?何が?」

「珠理が。めごちゃんにはグイグイいってたもんな。少し強引なんじゃねーのって思うくらい。それなのにちゃんと振り向かせて」

何でもかんでも、コイツには勝らない気がする。かなわない気がする。

「だって好きだったんだもの。無理やりは良くないけど、本当に欲しいと思うものには、遠慮しちゃダメよ」

「…」


本当に欲しいもの。それは、珠理と同じだ。俺だって、中学の頃から変わってない。あの日、初めてアイツを見たときから変わってない。


「何したら振り向いてくれんのかな。もうあんまり会えてねぇし、押すにも引くにもチャンスがねーもん。嫌になってくるね」

「近海…」


来年は同じ大学に入ってくるかもしれないんだけどさ。そうだとしても、今はまだ11月だし。半年近く先のことだし。

それに、こうやって離れている間にも、茶々は別の奴らとも一緒に過ごしているわけで。


「…はぁ。なんか余裕ねーな、俺。だっせ…」


余裕があることなんてなかったけど。その分、珠理はいつも余裕ですげーと思う。絶対言いたくねぇけど。

昔からそうなんだ。珠理は、俺にないものばっかり持ってる。





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