和泉くんの考えてることはわからない。
お正月ぶりのこのテンション。
相変わらず耳と尻尾が生えてるようにしか見えない……。
…………って、そうじゃなくて!!
「ちょ、ちょちょちょ…!慎くんってば!」
今ここが校門だということを思い出して、私は慌てて慎くんの胸をぐいーっと押し返す。
そして、改めてしっかり見る久しぶりの従兄弟の姿に、目を丸くした。
「何でここにいるの!?ていうか、その制服…」
「うん、僕ここに入学してきたの」
「え、えぇ!?聞いてない!」
それから更に告げられる、衝撃の事実。