和泉くんの考えてることはわからない。


***



ホテルでは、私は早苗と同じ部屋だった。


ご飯を食べて、温泉も入って、2人揃ってまったりモード。



……と、いうわけでもなく。




「じゃ!あたし真の部屋行ってくるね〜」

「えっ、ちょ!さな……」


─────バタン!



早苗は、風のように部屋を出て行ってしまった。



まったく、ラブラブすぎて困る。


男子の部屋に行くだなんて、先生に見つかったらどうなるかくらいわかっているだろうに。


……って言っても、担任の津田先生は見回りなんてしないだろうけど。



< 320 / 326 >

この作品をシェア

pagetop