“あなたを愛しています”




「いい加減にしてください!

私に付きまとわないでと言っているでしょう!!

あなたのせいで、コートは破れた。

ランチの時間はなくなった。

吉川さんに誤解された!

昨日だって、一時間パスポートを探したのに、ポケットに入ってた!?

ふざけないでください!」




止めたい。

だけど、一回開いた口は止まらなかった。




「こっちは朝から晩まで必死で働いているんです。

疲れているんです。

暇人のあなたには分かりません」




もはや当てつけだ。




「だいいち、名前だって知らないんです。

興味ないんです。

それなのに……なんで……」


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