“あなたを愛しています”





この人……すごい人だと思ったけど、やっぱりドジだ。

変人だ。

だけど、私が司君を興奮させて壊させてしまったのは事実。




「弁償するよ」




そう告げた私を、泣きそうな顔で見る。




「花奈ちゃんは悪ないよ。

そんなん言うと、悲しいで」



「じゃあ……お詫びにまた……」




また、ご飯行こう。なんてこと、恥ずかしくて言えなかった。




あーもう、私の小心者。

それに、司君の意地悪。

そんなことを関西弁で言われると……もう、胸のきゅんきゅんが止まらないよ。



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