し ろ う さ ぎ


うん……うんって……

俯きながらも、それでも力強く返事をした。


こんな……情けない顔見られたくないから。





「……クリスマス……」


「え?」


「……どうせ……彼女いないはずですし?
葵が来てあげてもいいですよ」


「ははっ。
んだよー、俯いてるくせして上から目線はー」


「別にいいじゃないですか……!
……クリスマスツリーの下で……待ってます……」




─────────…心が彼へとゆっくり引っ張られていくような淡い心地。


どうしようもなく惹かれてしまう。

軽率なのかな、自分が……。


相手が同じ思いを抱くとは限らない。

それは、重々分かっているつもり。




「って言っても2ヶ月もあるけど!?」


「葵も葵なりに……これからの2ヶ月頑張ってくるので。
それまでは暫し……お別れです」


「……そ、っかー……」




何か言いたそうに口を開いたけどそれだけ言った彼は閉口した。



「色々と……その、ありがとうございました……翔太君」


「い、今……っ」


「それじゃあ」
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