白馬に乗った上司様!?
さっさと話をまとめて言い切った主任に「じゃあ後で」と言われた私は慌ててファイルを持ち上げる。
そのまま「失礼します」と言って部屋を出た私は、全力の早歩きで資料室まで突き進んだ。
扉を閉めた時にバンっと大きな音が出てしまったけど気にせず、その場にしゃがみ込んだ。
「ハァァァー。緊張したぁ‥‥」
同じ部署とはいえ、今まで挨拶しかした事のない『理想の具現化』にあんな近くであんな沢山話しかけられるなんて。必死に総動員した私の平常心はちゃんと機能してただろうか?
「だぁー、もー、あんな近くで顔見れるなんて機会、二度とないのにぃ。もっと見とけば良かったー‥‥ってか、私なんかの顔、至近距離で見られたー!あー、もしかしたら話聞く時口開いてたかも。せめてリップ直したかったぁ」
衝撃の強さからかドキドキを我慢してた反動か、気持ちを口に出さないと整理できなくてボロボロと支離滅裂な言葉が出て来てしまうのが止められない。
しゃがみ込んだまま、おかしな後悔を呟いていたら、急に目の前に大きな塊がやってきた。
「千草先輩、面白すぎですけど大丈夫ですか?」
「ひゃあっ!って、み、緑ちゃん!?」
そのまま「失礼します」と言って部屋を出た私は、全力の早歩きで資料室まで突き進んだ。
扉を閉めた時にバンっと大きな音が出てしまったけど気にせず、その場にしゃがみ込んだ。
「ハァァァー。緊張したぁ‥‥」
同じ部署とはいえ、今まで挨拶しかした事のない『理想の具現化』にあんな近くであんな沢山話しかけられるなんて。必死に総動員した私の平常心はちゃんと機能してただろうか?
「だぁー、もー、あんな近くで顔見れるなんて機会、二度とないのにぃ。もっと見とけば良かったー‥‥ってか、私なんかの顔、至近距離で見られたー!あー、もしかしたら話聞く時口開いてたかも。せめてリップ直したかったぁ」
衝撃の強さからかドキドキを我慢してた反動か、気持ちを口に出さないと整理できなくてボロボロと支離滅裂な言葉が出て来てしまうのが止められない。
しゃがみ込んだまま、おかしな後悔を呟いていたら、急に目の前に大きな塊がやってきた。
「千草先輩、面白すぎですけど大丈夫ですか?」
「ひゃあっ!って、み、緑ちゃん!?」