白馬に乗った上司様!?
旭野主任が社内メールで連絡くれたお店は会社から二駅離れた、小さな居酒屋さん。店内が見えないし、こじんまりとした佇まいで、あまり飲み会に参加しない私が1人で入るにはちょっと勇気がいる。
「ここ、でいいんだよね?」
『みやび』という店名と住所を書き写したメモを見ながらグズグズしていると、くすくすと噛み殺した笑い声が聞こえて来た。
「ふふっ。西春さん、何を迷ってるの」
「え?あ、菊里課長!あの、お疲れ様です」
「お疲れ様。で、なんで迷ってるの?店の名前、間違ってないでしょ?」
ひょいと頭上からメモを覗き込まれて息が止まる。
近いっ!近過ぎですっ、課長!!
「は、はい。間違ってはないです‥‥」
頭上から降ってくる声は低くて落ち着いてて、なのに私の心臓の動きを最速にさせる。ドキドキを通り越してバクバクと高鳴る心臓を落ち付けようとメモを握る手を押し当てて、小さく答えた。
「ここ、でいいんだよね?」
『みやび』という店名と住所を書き写したメモを見ながらグズグズしていると、くすくすと噛み殺した笑い声が聞こえて来た。
「ふふっ。西春さん、何を迷ってるの」
「え?あ、菊里課長!あの、お疲れ様です」
「お疲れ様。で、なんで迷ってるの?店の名前、間違ってないでしょ?」
ひょいと頭上からメモを覗き込まれて息が止まる。
近いっ!近過ぎですっ、課長!!
「は、はい。間違ってはないです‥‥」
頭上から降ってくる声は低くて落ち着いてて、なのに私の心臓の動きを最速にさせる。ドキドキを通り越してバクバクと高鳴る心臓を落ち付けようとメモを握る手を押し当てて、小さく答えた。