白馬に乗った上司様!?
正直に説明したら、今度は両方の眉を上げて驚かれた。
「そういうのは女子力高いのとは違うでしょ」
「いえ、女子の生き方として上手いんですから、一種の女子力の高さですよ」
「うーん……そう言われたらそうかもだけど。でも俺は中村さんみたいに男性に媚びてるより、西春さんみたいに凛としてる方がいいと思うよ」
「り、凛となんて、してませんよ、私」
言われ慣れてない褒め言葉を赤面しながら否定すると、課長が語気を強めた。
「してるよ!ちょっと控えめ過ぎだとは思うけど、責任感持って仕事してる姿はカッコいいし」
「でも女性として上手な生き方ではないですから……」
着飾る事も恋を楽しむ事も下手くそで、自己否定ばかりしてる私なんて、どんなに仕事が出来ても女としては最低ランクだ。
今だって菊里課長がせっかく褒めてくれてるのに、お礼の一つも言えずに否定ばかりしてる。
気持ちと一緒に視線もどんどん下がって、黙ったまま机の上でぬるくなっていくビールを見つめていた私に、不意に声がかかった。
「そういうのは女子力高いのとは違うでしょ」
「いえ、女子の生き方として上手いんですから、一種の女子力の高さですよ」
「うーん……そう言われたらそうかもだけど。でも俺は中村さんみたいに男性に媚びてるより、西春さんみたいに凛としてる方がいいと思うよ」
「り、凛となんて、してませんよ、私」
言われ慣れてない褒め言葉を赤面しながら否定すると、課長が語気を強めた。
「してるよ!ちょっと控えめ過ぎだとは思うけど、責任感持って仕事してる姿はカッコいいし」
「でも女性として上手な生き方ではないですから……」
着飾る事も恋を楽しむ事も下手くそで、自己否定ばかりしてる私なんて、どんなに仕事が出来ても女としては最低ランクだ。
今だって菊里課長がせっかく褒めてくれてるのに、お礼の一つも言えずに否定ばかりしてる。
気持ちと一緒に視線もどんどん下がって、黙ったまま机の上でぬるくなっていくビールを見つめていた私に、不意に声がかかった。