銀髪の王太子は訳あり令嬢に愛を乞う ー 今宵、お前を必ず奪い返す
「痛い……」
まるで塩を傷口に塗り込んでいるような痛みだ。
ギュッと目を閉じて痛みを堪えていたら、背後からチャポンと水音がした。
「傷を治すためだ。しばらくこのままでいるんだな」
と言ってジェイが風呂に入ってくる。
彼の肌が触れドキッ。
だが、それだけでは終わらない。
背中にピタッとジェイの身体が密着して、その吐息を感じた。
な、なんで彼も一緒に浸かるの〜!
衝撃で黙り込む私の頭に手をやり、彼は私のカツラを外して無造作に床に落とした。
「ちょっと!何を……‼︎」
振り返って文句を言おうとしたら、彼の腕の傷跡が目に映り、ハッと言葉を呑み込む。
そして、無意識にその傷跡に触れた。
これは……五年前負傷した時の……?
「……痛くない?」
彼に傷跡を指でなぞり、呟くように聞けば、彼は呆れ顔で返す。
まるで塩を傷口に塗り込んでいるような痛みだ。
ギュッと目を閉じて痛みを堪えていたら、背後からチャポンと水音がした。
「傷を治すためだ。しばらくこのままでいるんだな」
と言ってジェイが風呂に入ってくる。
彼の肌が触れドキッ。
だが、それだけでは終わらない。
背中にピタッとジェイの身体が密着して、その吐息を感じた。
な、なんで彼も一緒に浸かるの〜!
衝撃で黙り込む私の頭に手をやり、彼は私のカツラを外して無造作に床に落とした。
「ちょっと!何を……‼︎」
振り返って文句を言おうとしたら、彼の腕の傷跡が目に映り、ハッと言葉を呑み込む。
そして、無意識にその傷跡に触れた。
これは……五年前負傷した時の……?
「……痛くない?」
彼に傷跡を指でなぞり、呟くように聞けば、彼は呆れ顔で返す。