銀髪の王太子は訳あり令嬢に愛を乞う ー 今宵、お前を必ず奪い返す
シャーロットのメイドが私の手足につけられた枷を外し、ドレスのボタンに手をかける。

メイドがボタンを外し終えると、慌てて彼女に言った。

「後は自分で脱ぐわ」

バラに気づかれては困る。

慎重にドレスを脱いでドレスの中にバラを隠し、下着を脱いだ。

「では、こちらへ」

無表情のメイドに案内されて岩風呂まで行く。

風呂の中には花びらが浮いていた。

いい匂いがするし、この風呂で身体を洗ったら、いよいよサーロンに差し出されるのだろう。

そう考えると、怖くなった。

でも……ヒューゴがいるということは、ジェイもここにいる。

大丈夫。きっとジェイが助けにくる。

明日にはもう彼のところにいる。

そう自分に言い聞かせ、気を強く持つ。

メイドに身体を洗われ、風呂に入ると、シャーロットが用意した真っ白な夜着に着替えた。
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