銀髪の王太子は訳あり令嬢に愛を乞う ー 今宵、お前を必ず奪い返す
そう思いながらも、明るく言って彼女達を励ます。

「きっと誰か助けに来るわ!」

クレアが無事に逃げたのならまだ望みはある。

それに売られる時に外に出るのだから、逃げる機会はあるはずだ。

それから数刻くらい経っただろうか。

窓の向こうが暗くなり、ドアの外が騒がしくなってきた。

私を連れて来た頰に傷のある男がまたドアを開けて現れ、顔をニヤニヤさせる。

彼の後ろにも数人男達がいて、私達の腕のロープを解くと、着ていたドレスを脱がせた。

「きゃあ!」と叫んで下着の上から両手で胸を隠す令嬢達。

下着は薄いから肌が透けて見えるのだ。

下着姿の私達を「やはり、ご令嬢はいいな」といやらしい目で男達は見る。

下着姿で寒いのもあったけど、不安でブルブルと震える彼女達。

でも、私はどうにかして彼女達を逃せないか考えていた。

< 40 / 263 >

この作品をシェア

pagetop