次期社長の溺愛が凄すぎます!
「藤宮さんは、何か嫌いな食べ物ってありますか?」

「そうだな、セロリは苦手だ。あの独特な苦みが、飲み込むのになかなか苦労する。もしかして何か作ってくれるのか?」」

ほのかに期待を込めた目を見ながら、思わず苦笑した。

「今日、すこーし思ったんですが。藤宮さん、もしかして外堀から埋めようとしてません?」

いった途端、露骨にならない程度に外されていく視線。

それを見ながら目を細める。

「自覚はあるみたいですね」

「ノーコメントと言っておいた方がよさそうな気がするかな」

「それって犯行声明と同等のコメントだと思います」

真面目だと思っていた藤宮さんが、案外腹黒だったと気がついた夜だった。










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