霧幻哀歌ー君と過ごした10 DAYSー
DAY3



ピピピピピピピ…


バサッッッ


スマートフォンが鳴らすアラームを慌てて消すと窓を強く打ち付ける雨音が聞こえた。


カーテンを左右に開くと予想外の激しい暴風雨に驚くも現代に帰って来たことを実感し安堵の溜息を吐き出す。


コンコンッ ガチャッ


「柚子、起きてる?」


最早意味のないノックをして入ってくるママ。

「おはよう、今日の部活はお休みだって。各自で筋トレとケアをしっかりしておくようにって連絡網が回って来たわよ」


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