霧幻哀歌ー君と過ごした10 DAYSー




こんなに雨がひどかったら一部の電車は止まってるだろうし学校まで行くのも大変よね。


適当に返事をすると朝ごはんの支度が途中だからとママはさっさと一階に降りて行った。


昨晩過ごした土方達との時間を思い出しながら再び布団に横になる。


私、幕末だと性格が違ってるな。


間違っても友達にスイカの種なんて吐き出せない。


少しずつ大人に近づくにつれて封印されていた子供心が向こうでは蘇ってくる。


それは土方達の個性的な性格に理由があるのか将又ただの気のせいなのか。


どちらにせよ現代の自分よりも幕末での自分の方が人間らしくて好きだった。


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