霧幻哀歌ー君と過ごした10 DAYSー
「大丈夫ですか?お怪我とか、してません?」
「曲者ぉーーーーー!!!!!」
割れたお皿の破片などで怪我をしていないか心配になり慌てて駆け寄ると女の人は甲高い声で叫んだ。
するとバタバタと騒がしい足音がこちらに迫ってくる音が聞こえた。
「喜六兄さん!周姉!!」
周と呼ばれた女は叫び声をあげた女に寄り添い、喜六と呼ばれた男は二人を庇うように前に立ち、私に刀を向けた。
「おい女、一体家で何やってんだ!!」
私に聞いているのだろうが初めて見る本物の刀に怖気付いて体を動かすことはおろか、声すら出なかった。