キミはずっと、かけがえない人
彼女がいなくなったとたん、空気が一気に緩んだ気がした。
「川崎さんって、佑哉のこと知っているの?」
「……は?」
何を指しているのか分からなくて、首を傾げる。
「亜依は、全てを知っているよ。関係者でもあるし」
「え?関係者?」
「俺、知ってた。元カノだってこともだけど、確か親戚だよな」
え、中学の同級生で知っている人いたの?
私は、彼と付き合っていたことは何人かに言ったけど、親戚だってことは美月にしか言っていない。
彼は、付き合っていたことを隠しているのかと思ったけど。
「へぇー、親戚かぁ。で、この状況なわけ?」
「見ての通り」
「ふうん。だから、大人しくなった訳ね」
なんだろう。
細かく言わなくても、全部分かっていますって感じなのは。