キミはずっと、かけがえない人
「睨み付けるな。お前は、そんなこと出来る立場じゃない」
「だってパパ、私の何がこの子に負けてるの?あり得ないわよ」
「そういう言動、格好がダメなんだ。私が専務だからって、簡単に結婚出来ると思うな。お前はもう、自由にはしないから」
「えっ?何で?」
「これ以上、恥をさらすなっ。帰るぞっ」
「ちょっと、パパ?」
引きずられるようにして、彼女は連れて行かれた。
ようやく嵐が去ったな。
大きく息を吐いたところで、じいさまが謝った。
「お騒がせして申し訳ない」
急にかしこまった言い方するものだから、おかしいなと思って振り向くと、なんと所長が帰っていた。
「いえ、ほとんど見てなくてよく分からないので」
「湖陵コーポレーションの会長をしております湖陵です」
「あ、所長の森崎と申します」
なぜか、挨拶して名刺交換している。