キミはずっと、かけがえない人



そう促されてリビングへ行くと、さっきまでなかった夕食が用意されていた。

いつの間に……。

そして、黒服の人たちはいなくなっていた。

何者なのか気になるけど、夕食が豪華だ。

ケータリングっていうのかな。

凄く美味しそう。

ただ、普通に2人分ぐらいあるのが気になるとこではある。

とりあえず、彼に促されるままに座る。



「飲めるだろ?」



そう言って、冷蔵庫からビールを取り出す。

だから、何で普通にそんなものまであるの。



「飲めるけど……」



ビールの缶を2本、私と彼の前に置いた。

聞きたいことはたくさんある。

ここに2人でいることさえも違和感だらけなんだ。

でも、じたばたしたところで状況は変わらないから。

今はゆっくり食べて、聞くしかない。



「じゃあ、とりあえず、再会に乾杯」

「はぁ……」




< 26 / 210 >

この作品をシェア

pagetop