エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「峰岸さんの会社に対する強い想いを見ていたら、ブランピュールを立ち上げた頃のことを思い出して、俺まで熱くなった。それで、ここまで情熱を注げる峰岸さんのことが気になり始めた」


彼は私を抱きしめたまま話し続ける。
私はどうしていいのかわからず、そのまま身を預けていた。


「峰岸さんが峰岸織物の職人さんや伝統について話す姿が本当に輝いていて、それを聞いているだけで、俺まで心穏やかになれて……。しかも、なりふり構わず会社のために奔走するあなたが健気で、おまけに心配で。見えるところに置いておきたいといつの間にか考えるようになっていた」
「一ノ瀬、さん……」


どうしよう。
ヤケドしそうなほどの熱い想いを聞かされ、胸が満タンだ。


「でも、勘違いしないで。あの融資も仕事の取引も、好きだからしたわけじゃない。あなたの情熱と、峰岸織物の技術に純粋に心奪われたからだ」
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