エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
それを聞いてちょっとホッとした。

もちろん、彼がビジネスの上でそんなに甘い考えを持った人だとは思っていない。
だけど、もし私的な感情だけで、峰岸織物を評価してもらえていないのなら悲しいから。


「俺……こんなに一緒にいたいと思ったのは、峰岸さんが初めてだ。鍵を預けたのにちっとも来てくれないから、もどかしく思ってた。だから今日、こうして来てくれたのがすごくうれしくて、もう気持ちを抑えておけなくなった」


これは夢なの? 
一ノ瀬さんほどの人が私を好きになるなんて、信じられない。


「峰岸さんは俺の特別なんだ。うまくいかないことが続いて冷静さを失いそうになっても、あなたの笑顔を思い出すと心穏やかになれた。苦しい局面でも、あなたの頑張りを思いだすともうひと踏ん張りできた」
「私はなにも……」


私は峰岸織物を守りたくて、必死に走っているだけなのに。


「いや。俺には必要な人なんだ。俺と、付き合ってほしい」
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