エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
幸せな時間というものは、短く感じるらしい。

もっと一緒にいたかったけれど、もう二十二時。
これ以上遅くなりすぎてはいけないと、車で家まで送ってくれることになった。


「あっ、でもその前に……ちょっとそこに立ってくれないか?」
「えっ?」


彼の言うことに疑問を感じながらも、その通りにした。

少し離れた場所に立つと、翔さんは私の頭からつま先まで犯すように視線を送る。

な、なに?

彼はしばらく私を観察したあと、近くにやってきた。

そして、まずは鎖骨に触れ、その手をスーッと下に降ろしていき、今度は腰。
さらには背中を撫でる。


「か、翔さん?」


なにしてるの?

突然触れられ、パニックしてしまう。
けれども、いやらしい触れ方ではなく、その目もいたって真剣だ。


「今描いているデザイン、何度描き直してもしっくりこなかったんだけど、なんかわかった気がする。ありがとう」
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