エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
信号が青に変わり、彼は再びアクセルを踏んだ。

デート、か……。

私だって、もっと彼を知りたい。
付き合うと決めた以上は、距離を縮めたい。


「わかりました」


怒涛の展開に頭がついていけない。

とはいえ、母にも交際を宣言するというのは、いい加減な気持ちで付き合うわけではないと言ってくれているのと同じ。

ちょっとくすぐったいけれど、すごくありがたいことだ。


家の前に到着したものの、緊張のあまりすぐに車から降りられない。


「ははは、どうして砂羽が顔をこわばらせてるの? 緊張するのは俺のほうだよ」


彼は声を上げて笑う。


「翔さんが緊張することなんてあるんですか?」
「そりゃああるさ。新商品発売の日は、毎回神にすがりたくなるくらい緊張するよ。でも今はそれよりすごいかも。反対されたら、どうしていいかわからない。ようやくここまでこぎつけたのに、砂羽を失うなんて考えられない」
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