エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
少し早めに仕事を終え、祖母の代から受け継がれている訪問着を身に付けた。
この着物は、峰岸織物の職人が絡み織で織った“絽(ろ)”と言われる涼感のある生地で、青藤色に睡蓮の花や葉があしらわれていている。
祖母、母、そして私と三代受け継いできても、まったく色あせることのないこの訪問着は、絶えることない峰岸織物の技術の象徴だ。
これを着ていくことこそ、会社のアピールができると考えたのだ。
着付けを済ませ一度事務所に顔を出すと、橋さんと数人の職人さんがやってきていた。
「砂羽ちゃん! よう似合ってる」
目を細めて褒めてくれる橋さんは、お父さんのようだ。
「ありがとうございます。行ってきますね」
「砂羽ちゃんばかりに負担をかけて、すまない」
次に神妙な面持ちで橋さんが謝るので、私は首を振った。
「負担なんかじゃないですよ。私にはこれくらいのお手伝いしかできませんから。橋さんたちの技術が絶対に必要なんです。よろしくお願いします」
この着物は、峰岸織物の職人が絡み織で織った“絽(ろ)”と言われる涼感のある生地で、青藤色に睡蓮の花や葉があしらわれていている。
祖母、母、そして私と三代受け継いできても、まったく色あせることのないこの訪問着は、絶えることない峰岸織物の技術の象徴だ。
これを着ていくことこそ、会社のアピールができると考えたのだ。
着付けを済ませ一度事務所に顔を出すと、橋さんと数人の職人さんがやってきていた。
「砂羽ちゃん! よう似合ってる」
目を細めて褒めてくれる橋さんは、お父さんのようだ。
「ありがとうございます。行ってきますね」
「砂羽ちゃんばかりに負担をかけて、すまない」
次に神妙な面持ちで橋さんが謝るので、私は首を振った。
「負担なんかじゃないですよ。私にはこれくらいのお手伝いしかできませんから。橋さんたちの技術が絶対に必要なんです。よろしくお願いします」